ベタ焼き

 ブローニーやシートフィルムは、画像面積が広いので分かりやすいのですが、35mmは一コマが小さい上に、1本につき36カットもあるので、ゴチャゴチャして大変分かりづらいです。35mmだけは、後日、ネガを整理するためにも、必ずベタ焼きを作っておきます。

 ベタ焼きの作り方ですが、毎回試し焼きをしていたのでは大変です。そこで、使用する引き伸ばしレンズや絞り値は常に一定にして、どこかに記録しておきます。引き伸ばし機のヘッドの位置も、毎回変わると露光条件が変わってしまうので、ヘッドの高さも記録しておき、ベタ焼きを作るときはその位置でセットします。

 使うフィルムや、その露光条件が同じであれば、毎回同じ露光秒数でベタ焼きが作れます。それでうまくいかない時は、撮影時の露出やフィルム現像に再現性がないということですので、根本からの見直しが必要です。

 ベタ焼きを作るのに必要な道具は、六つ切り印画紙とコンタクトプリンターです。四つ切印画紙を使って、ネガシートごと印画紙の上に置き、その上にガラス板を置いて作る方法もありますが、六つ切りで済むのであれば、出来る限り小さい印画紙で済ませた方が経済的だし、ベタ焼きの保管もしやすいと思います。手間はかかるけどね。

 完成したら、後日のためにちゃんと整理しておきます。

 (参照)
    ネガの整理


 
 

イーゼルの自作

 大伸ばしする機会が多ければ、大きなサイズの印画紙に対応出来るイーゼルを買えばいいと思うのですが、僕のように、大きく伸ばす事がほとんどないのに高価なイーゼルを買うのは宝の持ち腐れになります。

 そこで、全紙、大全紙を伸ばすときは、ベニヤ板を使った自作イーゼルを使用しています。

 大全紙用イーゼルの作例は、次のとおりです。

45negafile.jpg

 作り方は、至って簡単です。ホームセンターでベニヤ板を買い、使用する印画紙よりも大きめにカットしてもらいます。カットは、ホームセンターでやってもらった方が良いです。作例の黒マジックの枠が、印画紙の面積になります。マジックの枠の四隅に、印画紙を固定するため、印画紙の角を差し込めるようにします。作例では、RC印画紙を三角形に切って、マスキングテープで貼り付けてあります。

 大伸ばしの場合は、額装することが前提になると思われますので、暗室でプリントする時は、実際に使用する額に入れるマットボードを自作イーゼルに載せて露光位置を決めます。言うまでもありませんが、マットボードの繰り抜き部分よりも、大き目にプリントする必要があります。(敢えて余白を出したいという人もいるので、最終的には個々の判断ですけど。)

 参考に印画紙を置いてみると、こんな感じになります。

45negafile.jpg

 僕の場合、額装するような場合は、きれいに余白を作ることは考えていません。額装すると、こんな感じになります。

45negafile.jpg

 材料が木材なので、ベニヤが沿ってないか、使う前にその都度確認した方がいいでしょう。

4×5用ネガファイル

45negafile.jpg

 100円ショップで30リングバインダーと、葉書用のシートを買います。これが、4×5サイズのネガを収納しておくのに、ウソみたいにピッタリ。葉書ではなく、4×5用ネガシートとして売り出してもいいんじゃないかって思うくらいです。

 

ネガの整理

 フィルム現像が完了しベタ焼きを作ったら、目的のネガがすぐに取り出されるように整理しておかなくてはなりません。ネガは、溜まる一方で捨てない限りは減ることはありません。僕は、過去に何度か写真趣味を中断したことがありましたが、その都度、ネガは破棄していました。しかし、今そのネガが手元にあったなら、引っ張り出して来て、プリントしていることでしょう。ネガを捨ててしまうのは、あまりにも惜しいです。ちゃんと整理して、未来の自分へ送りたいものです。10年後、20年後。。。きっと、懐かしくなって引っ張り出してプリントしていることでしょう。

 そのためには、ネガを整理しておかなくてはなりません。プリント終了して、その辺に置いておいたりすると、やがて収拾がつかなくなります(経験談)。

 ベタ焼き(コンタクトプリント)

 シートフィルムやブローニーフィルムは、サイズが大きいので何が写っているかすぐに分かりますが、35mmは、サイズが小さいことに加えて、数が多いので、ネガだけ見ていてもよく分かりません。後日、検索しやすいように、ベタ焼きを作っておくことは必要です。


 用意するもの

 ・ネガ
 ・ベタ焼き(六つ切り印画紙で作ること)
 ・ネガバインダー
 ・30リングファイル(A4用)  ←100円ショップで売ってます。
 ・インデックスシール      ←100円ショップで売ってます。


 整理方法

 A4のリングファイルが最適です。100円ショップで入手出来ます。1冊のファイルで100枚のベタ焼きが収まるように、中身のシートを50枚用意しておきます。1枚のシートに裏表で2枚入れる訳です。入れ終わったら、どんな順番でも良いので(僕は、古いネガから順に番号をふります。)、ベタ焼き10枚ごとにインデックスシールを貼ります。

 こんな感じです。

 次に、ネガシート(参照)をネガバインダーに挟み込みます。こちらも、1冊のバインダーで100シート挟むようにします。言うまでもないことですが、挟み込む順番は、ベタ焼きの並びと同じにします。インデックスシールも同様に番号をふり、貼り付けます。

 こんな感じです。

 完成後は、こんな感じになります。

 このようにしておけば、目的のネガを探したい場合は、まずベタ焼きで確認し、その後、同じ番号の位置にあるネガシートから取り出せばよいのです。

 1冊に綴るベタ焼きとネガシートの枚数は100枚が都合良いでしょう。少なすぎると、ファイルが増えすぎてしまうし、多すぎると大きなファイルを買わなくてはなりませんし、1冊あたりが重くなり検索もしづらくなります。

 整理が完了したら、僕はこのようにプラスチックの収納箱に、タンス用除湿剤と防カビ剤を入れて、密封保管しております。しかし、たまには、空気を通さないといけません。

データシート

Fuji

    ネオパン 100 ACROS (135) (120) (シート)
    ネオパン 400 PRESTO (135) (120)
    フジブロマイド レンブラント V


Kodak

    400TX・320TXP    


Ilford

    デルタ 400 プロフェッショナル
    デルタ 3200 プロフェッショナル
    マルチグレード IV RC デラックス
    マルチグレード IV FB FIBER
    処理薬品

Silvergrain

    Clearfix Alkaline Fixer


このブログについて

はじめに

 このブログは、日記ではなく僕が普段の暗室活動で培った、あるいは得た情報や知識についてまとめたものです。 

 暗室での手法は、鍛錬していくうちに、変遷してゆきます。処理方法が変ったら、随時更新していく予定です。

 暗室活動の日々の記録については、別ブログのDaily Afterimageを、ご覧ください。

掲載内容について

  暗室情報については、次のサイトを参考にしています。

 ・Tokyo-photo.net
 ・gelatinesilver

プリント用品

引き伸ばし機

 暗室用品で一番高価な道具です。暗室とする場所や、引き伸ばし倍率、ネガのフォーマット、光源方式、堅牢性等(あと価格も)が、選ぶ基準になると思います。僕は、LPL VCCE K&IF V7454を愛用しています。ダイヤルで印画紙のグレード調整が出来るので便利です。これから購入予定の人は、時間をかけてたっぷり悩んでから買いましょう。


引き伸ばしレンズ

 撮影レンズと同じで重要です。安価なものから舶来高級品まであります。僕は最も一般的なELニッコールの50mm、63mm、80mm、105mm、150mmを使用しています。63mmと150mm以外は中古で買いました。引き伸ばしレンズは、過酷な環境で使用されますので、中古で買う場合はよく見てから買わないといけません。35mmフィルムを使用する際、50mmは大伸ばし用で、キャビネから六つ切りまではワーキングディスタンス取れる63mmを使用しています。80mm、105mmはブローニーフィルム用、150mmは大判フィルム用です。


セーフランプ

 これがなくても暗室作業は出来るとは思いますが、暗室の中で目的の物を探したり、印画紙の現像の進行状況を確認するには、灯りが必要です。僕は、少しでも明るくなるように二つ使用しています。


イーゼルマスク

 なくても、プリントは出来ますが、印画紙の平面性を確保するためには必要です。綺麗な余白を作りたいなら、4枚羽のものが良いです。最初は2枚羽のものを買っても、必ず4枚羽のものが欲しくなります。僕も、2枚羽からLPLの4枚羽のものに買い直しています。LPLの4枚羽のイーゼルは、半切までなので、全紙、大全紙は、ベニヤ板を加工して自作したイーゼルを使用しております。


引き伸ばしタイマー

 僕が高校生の頃は、時計も見ずに、口頭で「いーち、にー、さーん・・・・・・」と露光時間を計っていました。だから、なくてもプリント出来ない事はないです。しかし、プリントのクオリティを高めたいなら、かなり必要な品だと思います。

コンタクトプリンター

 コンタクトプリント(ベタ焼き)を作るために、ガラス板を使いネガを固定するものです。世の中にはベタ焼きを必要としない人もいるので、そういう人にとっては無用の長物でしょう。僕は、ネガだけで、写真を判断するの無理なので、35ミリフィルムの場合は、必ずベタ焼きを残すようにしています。印画紙の上にネガを並べ、ガラス板(写真量販店で売ってます)を載せるだけでも出来ますが、僕は、ISEの六つ切り用のコンタクトプリンターを使用しています。


ピントルーペ

 引き伸ばし機の台板上で、投影像の粒子を見てピントを合わせるための道具です。これがなくても肉眼で合わせることも可能です。しかし、きっちりと合わせたい場合は、必要になってくると思います。安い商品は、ケラレたりして、非常に使い勝手が悪いです。僕はPEAK製の小穴式ルーペ2型を使用しています。安いルーペとかなり価格差があるので、買うのに勇気がいりましたが、非常に使いやすいです。

 
ペーパーセーフ

 これは高価な品で、絶対的な必需品ではありませんが、あると大変便利です。ペーパーセーフがないと、遮光を気にして、いちいち印画紙の箱から出し入れをしなくてはなりません。


暗室時計

 僕はオークションでゼンマイ式のものを入手して使っていますが、デジタル式のキッチンタイマーも使用しています。定着浴の30秒間や1分間くらいはアナログ時計を見ていればいいのですが、現像液中に浸すときは、バライタだと2~3分は必要です。アナログだと、何分から始めたか分からなくなることがしばしばあるので、その都度、デジタル式のタイマーを使うのが、僕の場合は確実です。


ピンセット

 印画紙を挟んで薬液が入ったバットの中に浸すための道具です。竹製やプラスチック製のものが安価ですが、ISEのステンレス製のものを気に入って使っています。残念なことに、もう生産されていません。

恒温器

 寒い時期に、液温を維持しておくために、薬液の入ったバットの下に置きます。部屋の室温調整が出来る環境であれば必要ないですね。僕はオークションで入手したものを一つだけ持っいて、微妙に室温が低い時期に使用しています。本格的に寒い季節は、石油ファンヒーターで室温調整しています。


スポッティングカラーと修正筆

 これは、以外に習字用の墨が使いやすいです。100円ショップで硯と墨を入手しました。


メスカップ

 現像液等の薬液の計量に必要になります。100円ショップのもので充分でしょう。


バット

 主に、プリント作業をする時に現像液等を入れるのに使います。モノの割りには、結構いい値段します。自宅暗室を始めてから5年くらいは、100円ショップで買ったプラスチック製の食器洗い用水切りをバットとして使用していました。それでも六つ切りまでは使用可能です。今は、LPLの四つ切り用バットを4枚使用しております。それ以上の大きさに引き伸ばすときは、ヨドバシカメラで買ったLION製の全紙用バットを使用します。LION製のバットはとても安価なので、使用頻度の低い大きなサイズのバットを使うときは、お勧めです。


液温計

 現像・停止・定着のそれぞれのバットの中にも、液温計を入れて、温度管理しています。この場合に使う液温計は、長いと不便なので、50度まで計測可能な短めのものを使用しております。


漏斗

 薬液を貯蔵ビンへ移すのに、あると便利です。これも100円ショップで買いました。


貯蔵ビン

 薬液の保存容器ですが、僕はペットボトルを使用しています。これも専用品は一つも持っていません。

攪拌の方法と効果

 フィルム現像において、攪拌ほど頭を悩ませる要因はないのではないでしょうか。攪拌の主目的は、フィルムの乳剤に新鮮な現像液を送り込むことで、現像を促進することでしょう。しかし、それ以外にも大切な役割があります。

攪拌方法

 現像タンクの内部で、リールに巻かれたフィルムの表面に存在する液を効率よく交換するには、倒立攪拌法で行います。タンクを立てた状態で、上下を引っくり返します。攪拌速度はゆっくりするのが望ましいです。上下に引っくり返すスピードが速すぎると、液がうまく移動しません。タンク内の空気が下から上に、ゴボゴボと完全に移動してから、タンクをまた逆にします。





 シートフィルムの現像であっても、同様に攪拌します。ただし、シートフィルムの現像タンクの場合は、タンクの向きを考慮した方が良いでしょう。タンク内で、液が移動した時、フィルムにかかる抵抗は少なくした方が望ましいと考えます。抵抗が大きくなると、ハンガーからフィルムが外れてしまったりします。

 

攪拌頻度と現像ムラ

 現像ムラを抑制するための攪拌として、1分間につき4回の倒立攪拌を施しております。攪拌方法がヘタくそだったころは、30秒間に2回の倒立攪拌をしても、ムラが発生していました。カクテルを作るみたいに、シャカシャカといきおいよく攪拌するのは最悪です。これだと乳剤面に接する現像液の交換がうまくされないし、しかもタンク内で妙な液の流れが出来るようで、ムラが発生します。経験上のことで、理論的な裏づけはありませんがね。


先鋭度の向上

 シュテックラー氏二浴式現像液(以下、S氏現像液)のA液では、液注入後10回の倒立攪拌し、その後1分間につき4回の倒立攪拌をしていますが、B液では液注入後10回の倒立攪拌までは同じですが、その後は3分間につき4回の倒立攪拌(最小攪拌法)と、攪拌頻度を少なくしています。

 ※最小攪拌法については、tokyo-photo.net参照

 その考え方なのですが、A液は通常の現像液ですから、液中には現像主薬(S氏現像液の場合はメトール)が存在しています。B液には存在しません。攪拌頻度を減らすことで得られるエッジ効果(先鋭度の向上)は、フィルムに露光された像のハイライト部とシャドー部での現像進行度合いの差により図られます。したがって、現像主薬の存在しないB液で最小攪拌法を用いた方がより効果が得られやすいと考えます。
 なお、通常攪拌と最小攪拌では、現像の進む速度が違いますので、最小攪拌法では現像時間を延長しないといけません。

 実際に、シートフィルムで検証を行った結果、通常攪拌法ででB液6分で処理したものと最小攪拌法でB液9分で処理したネガを比べたら、目視で差が見分けられるくらいの差がありました。ロールフィルムでは、検証まではしていませんが、充分にその効果はあると考えています。

フィルム現像

現像液

 「シュテックラー氏2浴式現像液」(以下「S氏現像液」)の公式処方から、先鋭度を増すために無水亜硫酸ナトリムを50%減少させた処方を愛用しております。2浴式処方の特性については、tokyo-photo.net内の「2浴フィルム現像」のページが、大変参考になりますので、興味がある方は読んでみてください。この現像液は、市販されていませんので自家調合する必要があります。処方は次のとおりです。

  A液
   ・メトール  5g
   ・無水亜硫酸ナトリウム  50g
   ・水を加えて総量  1000ml

  B液
   ・ホウ砂  10g
   ・水を加えて総量  1000ml


 僕は、この処方を使い慣れているので使い続けていますが、単薬が入手出来なくなったら、コダックXTOL等の比較的新しい世代の現像液に切り替えるつもりでいます。現像液は、頻繁にあれこれと手を出すものではありません。同じ現像液でも希釈や攪拌方法の違いで、様々な表情を見せます。まずは、1種類のフィルム、1種類の現像液を使い込んでみることです。
 しかし、もちろん全てにおいて万能な現像液は存在しませんので、必要に応じて増感用現像液等を使用します。


処理工程

 ネガ現像の流れは次のとおりです。

 
 1.現像A液
   ↓
   ↓  ここは通常の現像と同じです。フィルムや撮影感度を変えた時は時間調整します。
   ↓
 2.現像B液
   ↓
   ↓  ここでは、先鋭度を高めるために、最小攪拌方を用います。
   ↓
 3.停止
   ↓
   ↓  酢酸不使用で水で停止します。B液を排出する頃には現像の進行はほとんど止まっ
   ↓ているので酢酸で急激に停止する必要はありません。アルカリの現像液に浸っていた 
   ↓フィルムを急激に酸性の酢酸溶液に浸すとフィルムを傷める心配があります。
   ↓       
 4.定着
   ↓
   ↓  新鮮な定着液を使用し定着不足にならないように気をつけます。国内では販売され
   ↓ ていませんが、米国のシルバーグレイン クリアフィクス アルカリ定着液がお勧めです。
   ↓ それが入手できない場合は、酸性非硬膜定着液(イルフォードニューハイパムフィクサー
   ↓等)を使用します。   
   ↓
 5.予備水洗(1分)
   ↓
   ↓  攪拌しながら水洗します。
   ↓
 6.水洗促進剤(3分)
   ↓
   ↓  水洗時間の短縮を図るために必ず水洗促進剤は使用します。水道代節約のためだけ
   ↓ではありません。フィルムが濡れている時間が長いと傷付く可能性が高くなります。
   ↓ なお、水洗促進剤の使用の有無や水洗時間は使用する定着液の銘柄に依存します。
   ↓
 7.本水洗(3分)
   ↓
   ↓  ここでも、攪拌しつつ水洗します。バットに放り込んで、そのままというのはダメです。
   ↓
 8.水滴防止剤
   ↓
   ↓  乾燥ムラを防ぐために使用しますが、使用液を作るときはメスシリンダーを用い、
   ↓計量します。多過ぎても少な過ぎても結果は悪くなります。
   ↓
 9.乾燥
       フィルムクリップ等で挟んで、吊るします。

 フィルム別現像時間

   フジ プレスト400 EI200 20度
     A液 5分15秒  B液 9分

   フジ アクロス EI50 20度
     A液 6分   B液9分




シートフィルムの現像

 基本的な流れは同じですが、現像液工程の前に前浴をしています。シートフィルムの現像がうまくいくまでは、僕が下手なだけかもしれませんが、かなり苦労しました。前浴が必要かどうかは分かりませんが、実践してみて前浴した方が、結果が良いような気がしたので、それ以来シートフィルムに関しては前浴をしています。前浴は温度調整した水を注入し、連続攪拌10回の後に排出します。

 フィルム別現像時間

   コダック トライX320(4×5) 20度
  
       EI 160 A液  6分   B液  9分
       EI 320 A液  8.5分 B液  9分

   

フィルム現像用品

現像タンク

 35mmとブローニーフィルムでは、LPL製の、ナイコール型と言われているステンレスタンクを使用しています。35ミリフィルム1本用、2本用(ブローニー1本用)、4本用(ブローニー2本用)と買いましたが、4本用しか使用しておりません。少ない本数で現像するのは、時間的な効率が悪いからです。

 シートフィルムには、コンビプランの「45T」というプラスチック製の現像タンクを使用しております。(今のところ借り物)
 この現像タンクに落ち着くまでには、35mm用のステンレスタンクを使ってみたりと、いろいろな紆余曲折がありました。


ダークバッグ

 フィルムをリールに巻くとき等に使用します。全暗の暗室を確保出来ない場合は、必需品です。僕は、最初小さいものを買ってしまい、作業効率が悪かったために、大きいサイズのものを買い直しました。全暗(フィルムが光線かぶりしない暗さ)の環境下で、作業が出来る場合は不要です。しかし、真っ暗闇で、机の上から床に物を落とすと、探し出すのに一苦労だったりします。

 ダークバッグを使用する時は、内部に空間を確保すると作業性が良くなります。


フィルムピッカー

 パトローネから、フィルムの先端を引き出すために使う道具です。ダークバッグの中で、パトローネを分解して、リールへ巻き込むという方法もありますが、フィルムピッカーで先端を引き出し、はさみで平行に切ってから、リールへ少し巻き込んだ後にダークバッグ内で巻き込み作業をする方法が、最も確実です。


液温計

 量販店の暗室用品売り場に置いてある100度まで計測可能な、安価なものを使用しております。50度までの液温計も売っていますが、フィルム現像用には、100度までのものが使いやすいです。その理由は、僕が使う現像処方だと、現像液を溶解する場合は50度前後なので、50度までしか計れない液温計だと支障があります。液温調整の際に、メスカップ等に液温計を入れたままにしますが、50度までの液温計だと短すぎて、メスカップの中に水没してしまい、使い辛いです。
 50度までの液温計は、暗室でプリント作業する際に、薬液バットに放り込んで使用します。

(重要) 
 液温計を買う際には、他の液温計と比べて温度がずれているものは避けます。最低でも2本は用意しておきます。(僕は4本常備しています。)液温計はガラスなので、破損しやすいです。破損した際に、次に液温計を買い足したら、それが同じ温度を指しているのか確認します。もし、ずれていたら、温度計の目盛りにマジック等で更正して使います。


メスカップ

 現像タンクに注入する前に薬液を一時的に溜めておいたり、薬液を溶いたりするのに使用します。100円ショップで1リットル用のものを何個か調達して常備しております。薬液の種類を間違えないように、メスカップに、「現像液」とか「定着液」等と記入しておくと良いです。


メスシリンダー
 少量の液体を計量するのに使用します。僕の場合は、水滴防止剤(QW)を計量するのに使用しています。


貯蔵瓶(ペットボトル)

 薬液を保存するには、暗室用品として販売されているものよりもペットボトルが最適です。内側の汚れを発見したら、新しいものに取り替えます。


攪拌棒

 薬液を溶解するのに使用します。どんなものでもいいのですが、暗室用でも安価ですから専用品を買っておいてもいいでしょう。僕は未だに、キッチン用の攪拌棒を使用しています。いずれ専用品を買うつもりですが。。


タイマー

 時間が計れれば何でも良いですが、デジタル表示のものが使いやすいです。キッチンタイマーが安価ですし、最適です。


フィルムクリップ

 現像済みのネガを乾燥させるために、吊るす時に使用します。洗濯バサミでも代用は出来ますが、その際もカーリングを防ぐために錘付きのフィルムクリップを下側だけは使うようにしています。カーテンフックを、パーフォレーションに通して乾燥させることもあります。


ハサミ

 ネガを乾燥させた後に、6コマずつ切断します。普通のハサミで充分ですが、他の用途と兼用しないほうが賢明です。理由は、分かりますよね。


ネガシート

 それぞれのフィルムフォーマットに合ったものが必要です。


ネガバインダー

 ネガシートを保存しておくのに必要です。チクマの「ネガティブアルバム」を使用しています。

 

ダークバッグ内での作業効率を高める

darkbag.jpg

 ダークバッグ内での作業は、布がまとわり付いて快適なものではありません。それを回避するためには、ダークバッグ内に、空間を確保してやる必要があります。空間確保のためにダークバッグ内に入れる骨組みに適当なものがなかったので、実践してませんでした。

 ダンボール箱を加工してダークバッグ内に入れるのが一般的かもしれませんが、ダンボール箱を切断して加工したものだと、紙の繊維がダークバッグ内で飛散し、フィルムに付着する心配がありました。現像するためだけにダークバッグを使用するには、あまり気にならないかもしれません。ホコリが付着しても、現像液で洗い流されるからです。しかし、シートフィルムをカットフィルムホルダーに装てんする際に、フィルム面にホコリが付着するのは最悪です。

 100円ショップを物色していると、ラックを作るための紙製の部材が売られていました。これは紙製ですが、ダンボールのようには切断加工しないので、紙繊維が飛散することはありません。100円ショップなので、金額的にも安価です。

 この方法で、作業性を高めることが出来ます。