フィルム現像
現像液
「シュテックラー氏2浴式現像液」(以下「S氏現像液」)の公式処方から、先鋭度を増すために無水亜硫酸ナトリムを50%減少させた処方を愛用しております。2浴式処方の特性については、tokyo-photo.net内の「2浴フィルム現像」のページが、大変参考になりますので、興味がある方は読んでみてください。この現像液は、市販されていませんので自家調合する必要があります。処方は次のとおりです。
A液
・メトール 5g
・無水亜硫酸ナトリウム 50g
・水を加えて総量 1000ml
B液
・ホウ砂 10g
・水を加えて総量 1000ml
僕は、この処方を使い慣れているので使い続けていますが、単薬が入手出来なくなったら、コダックXTOL等の比較的新しい世代の現像液に切り替えるつもりでいます。現像液は、頻繁にあれこれと手を出すものではありません。同じ現像液でも希釈や攪拌方法の違いで、様々な表情を見せます。まずは、1種類のフィルム、1種類の現像液を使い込んでみることです。
しかし、もちろん全てにおいて万能な現像液は存在しませんので、必要に応じて増感用現像液等を使用します。
処理工程
ネガ現像の流れは次のとおりです。
1.現像A液
↓
↓ ここは通常の現像と同じです。フィルムや撮影感度を変えた時は時間調整します。
↓
2.現像B液
↓
↓ ここでは、先鋭度を高めるために、最小攪拌方を用います。
↓
3.停止
↓
↓ 酢酸不使用で水で停止します。B液を排出する頃には現像の進行はほとんど止まっ
↓ているので酢酸で急激に停止する必要はありません。アルカリの現像液に浸っていた
↓フィルムを急激に酸性の酢酸溶液に浸すとフィルムを傷める心配があります。
↓
4.定着
↓
↓ 新鮮な定着液を使用し定着不足にならないように気をつけます。国内では販売され
↓ ていませんが、米国のシルバーグレイン クリアフィクス アルカリ定着液がお勧めです。
↓ それが入手できない場合は、酸性非硬膜定着液(イルフォードニューハイパムフィクサー
↓等)を使用します。
↓
5.予備水洗(1分)
↓
↓ 攪拌しながら水洗します。
↓
6.水洗促進剤(3分)
↓
↓ 水洗時間の短縮を図るために必ず水洗促進剤は使用します。水道代節約のためだけ
↓ではありません。フィルムが濡れている時間が長いと傷付く可能性が高くなります。
↓ なお、水洗促進剤の使用の有無や水洗時間は使用する定着液の銘柄に依存します。
↓
7.本水洗(3分)
↓
↓ ここでも、攪拌しつつ水洗します。バットに放り込んで、そのままというのはダメです。
↓
8.水滴防止剤
↓
↓ 乾燥ムラを防ぐために使用しますが、使用液を作るときはメスシリンダーを用い、
↓計量します。多過ぎても少な過ぎても結果は悪くなります。
↓
9.乾燥
フィルムクリップ等で挟んで、吊るします。
フィルム別現像時間
フジ プレスト400 EI200 20度
A液 5分15秒 B液 9分
フジ アクロス EI50 20度
A液 6分 B液9分
シートフィルムの現像
基本的な流れは同じですが、現像液工程の前に前浴をしています。シートフィルムの現像がうまくいくまでは、僕が下手なだけかもしれませんが、かなり苦労しました。前浴が必要かどうかは分かりませんが、実践してみて前浴した方が、結果が良いような気がしたので、それ以来シートフィルムに関しては前浴をしています。前浴は温度調整した水を注入し、連続攪拌10回の後に排出します。
フィルム別現像時間
コダック トライX320(4×5) 20度
EI 160 A液 6分 B液 9分
EI 320 A液 8.5分 B液 9分
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