アーカイバル処理についての考え方

 アーカイバル処理とは、作品を長期間保存するために行う処理のことですが、僕は次のように考えています。
 写真は、支持体がRCであれバライタであれ、紙なので、他の芸術作品のような保存性は期待出来ないでしょう。例えば、キャンバス地に描かれている油絵や石の彫刻のようには保存は出来ません。しかし、ある程度の長期保存はしたいものです。

 長期保存を目指すためには、定着・水洗が完全に施され、銀画像保護のための処理もする必要があります。定着・水洗は、メーカーの指定どおり行えば、それで良いわけではなく、処理が完璧に行われたかどうかをテストする必要があります。

 調色処理をすると、定着・水洗が、完全に施されているかどうかの検証が出来ます。不完全ですと、調色時に、印画紙が変色しますので、一目瞭然です。

 銀画像保護には、フジのAgガードがありますが、これは、ただ使えばそれで保護されるというわけではなく、完全な定着・水洗が前提になります。このAgガードの泣き所は、処理をしても、定着・水洗の完全さを検証出来ないところですね。コダックHT-2処方等で、検証しておく必要があるでしょう。定着・水洗が不完全ですと、Agガードは意味を成しません。

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