多硫化調色
手法と処方
市販されている「漂白・硫化」調色剤は、色合いが明るすぎて、どうも好きにはなれないので、多硫化調色剤を使用して、調色しています。ただし、多硫化調色剤は調色されやすさが、印画紙の銘柄によって差があります。
<コダックT-8処方>
多硫化カリウム(硫肝) 15g
炭酸ソーダ1水塩 5g
セレニウムを添加すると、調色がされやすいので、セレニウムトナーも加えます。
イルフォードセレニウムトナー(1:4)200CCで、総量2リットルとする。
まずは、通常のプリント・定着をします。RCの場合、定着後、新鮮な水で連続攪拌で2分間水洗します(手順1)。その後、多硫化カリウムを使用したコダックT8処方で、調色処理しますが、かなりきつい臭いのガスが発生しますので、換気が充分な部屋か屋外で処理するようにします。調色にかかる時間は、液温に依存しますが、25度くらいがやりやすいかもしれません。夏なら室温でいいと思います。調色処理が終わったら、すぐにQWに浸す。連続攪拌しながら、2分間(手順2)浸した後、流水による連続攪拌2分間を行い(手順3)、終了。
バライタの場合(手順を次のとおりに変更します)
(手順1) を連続攪拌水洗1分、QW5分(攪拌適当)、本水洗(連続攪拌)、1分、2分、3分、4分、1分で行う
(手順2) QW5分(攪拌適当)
(手順3) 本水洗(連続攪拌)、1分、2分、3分、4分、1分で行う。
印画紙の銘柄による調色適正
多硫化調色してみた印画紙についての感想です。調色されやすさのみについて、書いておりますので、印画紙そのものの風合や品質、ベースの色等については、ここでは別問題とします。
イルフォード MG4RC
まったく色調は変化しないので、おもしろみがない。
フジ バリグレード
微妙に濃茶に調色される。
フジ レンブラントG2
バライタだということが関係しているのか、バリグレードよりは深みのある茶色になる。
オリエンタル VC-RP2
バリグレードよりも茶色が目立つ。これくらいが効果が程よく出ている感じがする。
アグファ MCP312
調色効果がはっきり出る。僕は個人的には効果が強すぎて好きではない。
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