2008年09月01日
平安神宮の近くの京都国立近代美術展で催されている「ユージン・スミス展」を見に行ってきた。戦争や水俣病等、人間にとって不幸な出来事が撮影対象となっているためか、黒っぽいプリントばかりだった。
会場入り口に、A Walk To Paradise Gardenが本人のサイン入りのものが掛かっていた。暗雲の時代を抜け出し、明るい未来に、歩き出す様子が表現されているのか、もしくは不幸な出来事で亡くなった人々が天国へ向かう様子を表現しているのか、僕には分からないけど、この写真は彼にとってのカタルシスであったのだろうと思う。(撮影年は彼の活動期の最後の方というわけではないけど)
日曜日であったせいか、会場内は、とてもたくさんの人がいた。こういう写真展を見る機会がもっと多くあればいいのになあと思った。
この日は、撮影目的ではなかったので、カメラはT2とプレストを2本しかなかった。それでも、近代美術館のすぐ南側の琵琶湖疏水から流れ出す白川沿いの道を少しだけ歩いたけど、なかなか良い感じだった。街中なのに、子供達が魚釣りをしている。麦藁帽子をかぶった老人と和菓子職人が道端で会話をしている。京都らしい風情のある建物も何件かある。そこだけで、フィルムを1本使ってしまった。
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この日は、数日続いた雨が止んだ日でもあり、とても空がきれいだった。こんな日は一年を通してもそう多くはないだろう。夕暮れ時に、鴨川を散歩したが、早くも冬鳥のカモが飛来していた。冬が近づいているのが分かる。
京都というとやはり神社仏閣に目が行くけど、僕は「人々の生活の場である京都」を撮っていきたいと思っている。
comments
京都の水路だなんて、水路好きには、たまらない響きがあります。
19世紀末の明治期に完成とは、意外と歴史は浅いのですねぇ(第一疎水)。でも調べたら、想像力を喚起するような、いろいろな物語がありそう。
「そこだけで、フィルムを1本使ってしまった。」
写真趣味家同士、この1文だけで多くが伝わるものだナァと、なんかしみじみしてしまった。
Niijimaさん
Niijimaさんの、「川からは空が見えるのが望ましい」の記事は、興味深いものでしたねえ。
僕もネットで琵琶湖疏水の歴史を見てみようかなあ。
カリさん
撮影ポイントって意外なところに潜んでいるんですよね。そういうときに、小さなカメラでもいいので、持っているのといないのとでは違いますね。