2009年12月02日

 どうも僕は撮影がへたくそなのかセンスがないのか、運に恵まれないのか、一度の撮影だけで完成させることが出来ず、2回以上同じ現場に足を運ぶことが多い。

 スナップは、そういうことはない。スナップは、人物が撮影対象として入り込むので、撮り直しが効くようなものではなく、その場限りのものだからである。

 風景や静物については、ほとんどの場合、いつもそこにあるので、満足が出来ないと何度でも足を運びたいという衝動に駆られるのだ。

 自分なりに分析してみたところ、一発で決められない理由は次のとおりである。

1 気象条件に恵まれなかった。
  空の雲や風の強弱については、現地に到着しないと分からない場合が多い。もちろん天気予報はチェックしてから行くのだけど、それでも現地に行ってみないと分からない場合が多い。これは、自分の能力の範囲外の出来事なので、現場に通うことで解決するしかない。


2 理想のネガが得られなかった。
   最近では出現頻度は減ったが、ネガに傷が付いたりスポットが出来たりすることが以前は多発していた。撮影時の露出の失敗。現像の失敗。これらは、シートフィルムであれば、2枚撮影するということで、ほとんど解決がつく。


3 構図的な問題。
   これはもうどうしようもない。作画センスの問題だ。もちろん、現場では撮影対象を詳細に観察して撮影に望んでいるつもりではあるが、それでも帰宅してネガ現像が終わってから反省点を見出すことがあるのだ。これは、再撮影するしかない。絶好の機会を逃す由々しき原因でもあるので、日々鍛える必要があるかもしれない。しかし、考え方によっては、「失敗」と判明し、また撮影に出向こうという意欲があるということは、次回は構図的にはより正解に近づくことが出来るということでもある。だめだと気づかないよりは、よほどましとも言えるのだが。

 これを書いている途中に、フラットニングしたまま10日以上、放置してあるのを忘れている写真があるのを思い出した。まあ、忘れているくらいがちょうどいいのかもしれないけど。

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comments

こんばんは。
失敗と考えられる結果に至ってしまう原因はいろいろあると思いますが、結局のところは、その結果を失敗と考えるかどうかの問題だろうと思います。納得いかないとやりなおすか、これでいいやと妥協するか。客を満足させればいい写真ならともかく、そりゃもちろん1回で納得いかずにとことんやりなおすほうが私は共感できます。
でも、あんまり徹底しすぎると疲れちゃうし、歳をとるとだんだん「これでいいか」ってなりつつあるようです。それは、技術的な瑕疵などがだんだん気にならなくなってきたということもあって、堕落なのかもしれませんけど、これはこれで悪くはないのかな、と思ったりします。

hatenoさん。こんばんは。
先日、ある方の個展を見ましたが、ネガが折り曲がってベコッとなった状態の跡がプリントに現れている作品がありました。ご本人は気が付いているはずですが、それでも作品として展示していらっしゃったので、その方は、作品を捨てるほどの瑕疵ではないと判断されたのでしょうね。
「これでいいか」の境地に僕もいつか至れるのでしょうか。

  • Oe
  • 2009年12月02日

Oeさんのコメントについてですが、作者の方は決して「これでいいか」と思って展示されているわけではないと思います。苦渋の選択だったと思います。
写真は出会いですから、また再撮影しても同じものがとれるわけではありません。二度と同じ光はありません。
ネガが折り曲がった跡がプリントにあっても、作者にとってはその瞬間、その光景が外せなかったのではないでしょうか。
決していいかげんな判断で展示されているわけではないと思います。

具体的にリンクを貼って作者が特定できるようにし自分の価値観を押し付け、蔑むようにもとれる書き込みは、読んでいて気分の良いものではないですね。

仕上げ作業も重要ですが、一番大切なのは内容だと思います。
銀塩でも、デジタルでも、ポラロイドでも。

こだわるポイントは自由だと思うんですよね。
修正前提でデジタルで撮る人もいますし、絶対ノートリミングだ!という人もいます。「RCなんか使ってんの?」というわりにバライタ使ってへたくそな人もいます。

シミがついても、色あせても、ネガに傷がついていても、人の心を動かす写真はありますよね。
そういうことが気にならない写真。

そういう写真が撮れるといいですね。


かくいう私も、できるだけちゃんとしたプリントをあげたい派ですが。

おっと、自分の価値観の押しつけ失礼しました。。。(笑)

  • Eiji
  • 2009年12月03日

Eijiさん。
 ネガが凹んだ跡の写真ですが、それを展示していることに対して蔑む気持ちはありません。ただ、技術的には確かなものを持っておられる方なだけに、敢えてそれでも展示してあるということは、その作品がよほど気に入っているのだなあと思っただけですよ。しかしまあ、文字だけのネットですとそういうふうに解釈が出来なくもないので、リンクは外しておきます。
 染みや汚れがあっても気にならない写真ですかあ。僕は、なかなかその境地に至ることは出来そうにありません。しかし、その辺りの価値観については一定ではないので、来年になったら、違うことを言っているかもしれません(笑)

 
 

  • Oe
  • 2009年12月03日

こんばんは。
ニュアンスが文字だけだと伝わりにくいですし、色々な人が見ているので、いろんな捉え方をされる危険性があるのであえて書かせていただきました。えらそーに失礼しました。

シミや汚れがある写真というのは古い写真のことです。写真展でみる昔の写真や、古いアルバムにある写真など。
決して仕上げのいい加減な写真を言っているわけではありません。

自分の手元を離れた後のことでしょうね。
何十年後、何百年後
その時、誰かの大切な写真であったとしたら
とても幸せなことですね。


デジタル写真だと…  シミ
付かないですね(笑)

  • Eiji
  • 2009年12月03日

なるほど。僕も、長い年月を経た写真であれば、写真であれば、シミや変色があったとしても、逆にそれが味わいであると感じます。
僕の90歳の祖母が17歳当時の写真を未だに大事にしていますが、やはりかなり古びています。
祖母と一緒に写真も年を重ねてきた証拠ですね。

  • Oe
  • 2009年12月03日

なんだか妥協を美化するようなことを書いちゃってすみません。そういうつもりじゃなかったんですが、舌足らずでした。完璧をめざすのはたいせつだと思います。
本人が納得するかどうかももちろん重要ですが、見る側としては、結果にどれだけの説得力があるかがだいじですよね。
横から恐縮なのですが、現像ムラがあっても全然気にならない写真もありますし、ホコリ一個で興ざめしてしまうようなタイプの写真もあるでしょう。それは優劣とは別の問題だと思います。
ネガの折れ、たぶん三日月状のあれでしょうけど、それにOeさんが見る側として納得いかないものをお感じになったのだろうと思いますし、その写真がOeさんを説得させられなかったという、そのことは否定できないと思います。

  • hateno
  • 2009年12月03日

hatenoさん。
 そうなんです。三日月状のアレです(笑)
ムラや傷や埃等の欠陥があっても、見るものを納得させられる写真は、かなり稀ですが、やっぱりありますね。
 ホコリ一個で興ざめしてしまう写真は、おそらくホコリなくっても、見る人は素通りしてしまうような写真かもしれませんね。

 「写真を見る」って、悩みだすと難しいです。自分に見る力が備わっていないために、良さを見出すことが出来ない場合が多いのではないだろうかとよく思います。

  • Oe
  • 2009年12月03日

簡単に言うと
Oeさんが仕上げを大切にしたモノクロプリントをされているからですね。

スポッテイングをされている方は、スポッティングされていないプリントを見ると、仕上げがなってないなぁと思うけれど、スポッティングを普通にやってない人から見たら気にならない。とか。

作法と似ているかもしれません。

全く写真をやっていない人から見たら、ネガの折れも「何だろう?」と思う人はいるかもしれないですが、ほとんどの人は気にならないかも。「ネガの折れだ…」とわかる人だけ特に気になるのかもしれません。

あと、写真をやっている人は作品以前に、プリントのクオリティを見てしまうとか。
コレは銀塩だろうか?デジタルだろうか?
レンズは何だろう?フィルムは何だろう?カメラは?印画紙は?

写真をやっている者の弊害ともいえる習性ですね。それも男特有の。

何も知らない人の方が、写真をストレートに見れるのかもしれませんね。


  • Eiji
  • 2009年12月03日

 自分の趣味に合わない写真は、焼きの調子や仕上げ等の技巧的なものに、どうしても目が向いてしまいます。
 でも、作品そのものが気に入った場合は、それらの事項の確認は、後回しになりますね。


 ただ、今回のネガの傷のあるプリントを展示していた方は、とても丁寧に作品が作ってある方でした。他のプリントはキズやホコリやムラもなく焼きの調子も美しいものでした。スポット等も無論ありません。そんな状態ですので、余計にあの傷が目立ったのかもしれません。

 傷やスポットや機材が気になるのは、自分がそれで悩んだ事があるからなのかもしれません。
 自分自身、傷やスポットでは、かなり痛い目を見てますから。
 

  • Oe
  • 2009年12月03日

すみません補足です。ていうか蛇足です。
たとえばウィリアム・クラインとかその亜流などの「暴力的」とされるような写真に対して、「ネガに傷がある」とか突っこんでもまったく無意味ですよね。そういういうふうに見る写真じゃない(まあそもそも私の好みではないのですがそれは置いといて)。
一方、アーヴィング・ペン(これも私の好みではありませんが)のファッション写真で、かりにモデルの目にでっかいホコリが写ってたとしたら、これはどう見ても興ざめでしょう。ホコリがなければ客観的にはすばらしい写真だったとしても(ペンがホコリの目立つ写真を公表するわけはないのですが、あくまでたとえ話ですので誤解なきよう)。
技術的完成度が必要とされるかどうかは、その写真の傾向によってずいぶん違うような気がします。てなことが言いたかったのでした。
なんか今さらですみません。

よくわかります。

あと年をとってからの「これでいっか」は
かなりレベルの高い感じがしますね。
余計なこだわりを省いて(そういうことが当たり前に出来ていて)写真とシンプルに向きあう。

こう書いていて、今更ながらOeさんのおっしゃった趣旨がわかりました。

  • Eiji
  • 2009年12月03日

hatenoさん。Eijiさん。

 一人であれこれ考えていると、頭の中がこんがらかって整理がつかないことが多いのですが、他の方とコミュニケーションを取ることによって、もつれた糸がほどけたような気がしました。ありがとうございます。

  • Oe
  • 2009年12月04日

Oeさん、hatenoさん
私も同じです。
こちらこそ、ありがとうございました。

  • 2009年12月04日


名前が未記入でした…
失礼しました。

  • Eiji
  • 2009年12月04日
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